地方仙台転勤が大変つらい人のための愚痴ブログ

東北仙台について基本的にポジティブなことは書いてませんので、不快に思う人は逃げてください

地方は子沢山 教育は難しい

もし都会育ちで家族で地方に転勤することを考えているなら、

転勤前に、休日にその地方のイオンモールファミリーレストランに行って周りの家族を観察してみてほしい。仙台なら名取周辺に行ってみるといいと思う。

 

地方に住んだことがなければ、家族連れの多さに驚くだろう。さらに、3人兄弟や4人兄弟がわんさかいることに驚くだろう。

地方は首都圏に比べてだいぶ所得が低いが、子どもはたくさんいる。

都心では貧乏子沢山は過去のことかと思っている人がほとんどだが、地方でまだまだ日常を表現する言葉だ。

 

25年前、私の育った時代でも東京では学年に3人兄弟以上をもつ家庭というのは珍しい存在だった。経験では学年に1もしくは2家族ほどであった。首都圏で子どもが3人以上の家庭は珍しいし、地方出身者を除いて4人兄弟というのは出会ったことがない。

しかし、ここでは珍しくない。貧乏子沢山の価値観は首都圏では受け入れられにくいが、地方では許容されているし、むしろ一般的でもある。

 

地方では教育にコストをかけるという概念がとても薄い。

首都圏で本人の希望で他の道に進む以外を除いて、大学や大学院に進学しないという選択肢はほぼないと思うが、地方では十分にあり得る。

経済事情で子ども大学に行かせないという親の行動が許容されるのだ。

 

このような地方が少子化に貢献している面は大きい。

政治家たちは地方良さを農産物やほとんど誰も買わないであろう工芸品を通してアピールしている。しかし、地方では貧乏子沢山の価値観で生きている人たちがこんなに沢山いるということの方が、地方活性のアピールになるのではないかと個人的には思う。

首都圏出身者で地方ではいまだに子どもが3人以上の家庭が普通に存在するということを知らない人は多いだろう。

 

転勤者の現実問題として、子どもの学力を考えると、小学校中学年以上を子どもにもつ親は単身赴任をお勧めする。転勤者の住むエリアだと泉中央もしくは上杉エリアをお勧めされると思う。ここの子どもたちのレベルは悪くはないが、都内の教育熱心なエリアに比べれば残念ながら低い。小学校の親の意識は神奈川、千葉、埼玉の一般住宅街レベルかな。自然は多いので、小さな子どもがいて、小学校3年生までに首都圏に戻れることが確実であれば家族で転勤もありかと思う。それ以上の年齢の子どもを連れての転勤はお勧めできない。

子どもがいる場合、家賃がいくら安くても転勤者の少ないエリアには住まない方がいい。両親が東北出身者の場合を除いて、浮いたお金以上に親も子どもも苦労すると思う。

 

地方では転勤者の子どもは一般的に優秀な扱いを受けることが多い。しかし、帰国組を除いて首都圏の教育な熱心なエリアに転入すれば、転勤族の子どもは平均並みの学力か、進度の違いから低いことがほとんどだ。首都圏に戻り中学受験させようと思い子どもの学力の低さに驚く場合も多い。

 

ちなみに仙台では中学受験はほぼなく、事実上仙台市で通学可能なトップ校は仙台第一高校と第二高校である。しかしその仙台第一高校でさえ東大に進学するのは学年で3人だけだ。トップ校ですらこの状態なのだ。この実績は首都圏の中堅上位校レベルである。

 

上位大学出身者であれば、見たことあるかもしれないが、地方公立校出身者で大学の入学当初だけやたら自信過剰な学生がいる。これは地方の学力レベルを物語っている。首都圏ではたとえ東大に余裕で合格するような子どもでも、全能感を持つことは少ない。そんなやつらは周りにいくらでもいるからだ。

 

高いレベルの学力を身につけさせることは地方でも可能だと思う。しかし、それには首都圏以上に本人の努力、家庭環境そして運が必要になってくる。情操教育という面でも首都圏と同等内容を求めれば、地方では数倍の金が必要になる。家族連れの首都圏から地方転勤は一般的にデメリットの方が多いので、よく考えて決断したほうがいい。

 

仙台における教育熱心なエリアの親の多くは教育熱心な母親(学歴、学力は低いがプライドだけは高い)と父親は中堅から上位大学という構成パターンが多く、子どものほとんどは中間から上位という程度である。近年の首都圏の優秀な子どもに多い親のパターンである同類婚はほとんどない。

両親共に最上位大学を出ていたり、上位大学を出てきちんとキャリアを積んでる同類婚者は母と子どもは首都圏に住むという単身赴任パターンをとっている。