仙台は住みにくい 仙台は日本一住みやすいと言う人たち
仙台で転勤に来ると
仙台は日本一住みやすい地方都市
と聞かされる人は多いだろう。
私も聞いたのは一度や二度じゃない。
これを言ってる人たちは
・東北出身者
もしくは
・他の地方、関東出身者でも両親もしくは親戚が東北出身
のどちらかだ。
出身地に関わらず
東北のアイデンティティを持っている人が
仙台は日本一住みやすい街と感じる。
そもそも仙台市を構成する人は東北地方出身者がほとんどだし、
仙台に転勤してくる人も東北に何らかのルーツを持つことが多い。
仙台に住む95%以上が何らかの東北にルーツを持っているように思う。
この人たちにとっては仙台は住みやすいところなのだ。
なぜなら仙台という街は
・東北カルチャー強い
・東北地方の都市の中ではかなり都会になる
私も
東北の中では仙台が一番住みやすいと思う。
ただ首都圏者や他の地方の人が仙台に住むのは、東北に関するカルチャーショックが大きいし、東北独特の気質に慣れるのは大変だ。気候も東北の中ではよいほうだが、全国的にみれば優れてる場所とは言えないし、街の規模も他の地方都市に比べればかなり小さい。東北関係者を除いて仙台が格別に住みやすい地方都市と感じる人は少ない。特に関西から来た人などは苦労すると思う。
仙台が日本一住みやすい
仙台が東北一住みやすい
だと思う。
余談だが
首都圏、東京出身者の中で東北をルーツに持つ人は、何故か東北に関わりがあることを隠す傾向の人が多い。これは上京した東北出身者にも同じことが言えるのだが、東北出身ということを隠したがる傾向にある。
首都圏で仙台を褒める人は
たいてい東北出身のルーツを持っていることが多いので、
その人のアイデンティティを知るのに役立つ。
東北 仙台 地方の生活を好きにならなくてもいい
初めて首都圏から転勤の人は仙台に一生懸命馴染んだり、その街を好きになろうとするだろう。場合によっては仙台人もそれを求めてくる。
これが初めての転勤だとかなり辛いだろう。無理はしなくていい。
あなたがその仙台に馴染む努力をしなければいけないと考える時点で
あなたの生まれ育った場所とこの土地には大きな文化的な差がある。
これは変えられない事実なのだ。
転勤で生きていくには、
その土地の文化を理解し、必要な際には合わせる努力が必要だ。
例えば、あなたが中国の永定というところに海外転勤になったことを想像してほしい。
あなたはどのような行動をするだろうか。
まず、中国の習慣や文化を学ぶだろう。
中国人社員を交えた食事があれば、その場では彼らの習慣に合わせる努力をするだろう。
だからと言って、あなたは中国の文化を好きになるだろうか。
地元の中国人と差がないくらいその土地に馴染むだろうか。
土地を好きになるかどうかは分からないし、地元民のようには完全に馴染むことはできないだろう。
会社もそのようなことは求めていない。
あなたは中国での業務は十分に遂行できる。
海外であれば異文化と距離感がうまくとれるのに、
地方転勤だと途端にわからなくなる人が多い。
人によっては、地元民と同化しなければならないと考える人がいる。
これは一部の転勤者がすごく土地に馴染んでいるように見えるからだ。
例えば仙台の場合、転勤者の中に東北出身者や東北出身の両親を持つものも多い。彼らは土地のコミュニティに染むのも早いし、完全に同化できる。首都圏出身者をはじめ、他の地方の出身者はこのような同僚を見て焦るのだろう。でも、それは彼らが東北で生まれ育っていて、転勤先が東北だからだ。彼らは元々が東北のアイデンティティだから馴染めるだけなのだ。
日本の大学を卒業した中国人留学生が日系企業に就職して、中国に駐在しているのと同じことだ。
無理しなくていい、あなたの生まれ育った場所とここでは文化が違うのだから。
その文化を知る必要はあるし、時によってはそれに合わせる努力が必要だ。
でもあなた自身のパーソナリティや習慣を変える必要はない。
日本でも言葉が同じでも土地が変われば文化、思想、教育レベル違うのだ。
適度な距離感で、必要があれば習慣に合わせる。
あなたは民族学者ではないから必要以上に土地の文化について学ぶ必要もないし、最低限合わせておけばいい。
地方の文化的距離感やカルチャーショックを受けて、
どうすればいいかわからなくなったら、
同じ状況で中国の田舎勤務だった場合どのような判断をするか考えるとよい。
必要以上の文化強要だと判断したら、断ればいい。
文化の違いを持つ人々との交流には苦労するだろう。
あなたの生まれ育った場所と東北仙台の文化は違うのだ。
首都圏勤務に戻れる方法
地方勤務が辛すぎる
全国転勤が辛いという人、社内結婚という方法があります。
ただし双方が総合職に限る。
もちろん会社にもよりますが、結婚相手とも同じ会社の総合職であれば、結婚後は夫婦ともに本社勤務や関東近辺の配属願いが通ることが多いです。さらにどちらかが選抜社員等で本社勤務の場合はかなりの確率で通ります。
よくあるパターンはどちらも総合職採用のカップルで、女性は地方、男性は本社勤務、結婚後は夫婦とも首都圏勤務になることです。このような場合、その後女性は産休、復帰という女性が憧れる黄金パターンをとっています。会社としても総合職として採用した人材には簡単には辞めて欲しくないのでしょう。一般職と総合職では難しいと思いますが、総合職同士だと比較的要望が通ることが多いです。
当然ですが結婚後に移動願い出しても、決定までに一年くらいはかかります。
転勤が辛く、交際相手のどちらかが首都圏勤務であれば、こんな可能性もあります。
地方は子沢山 教育は難しい
もし都会育ちで家族で地方に転勤することを考えているなら、
転勤前に、休日にその地方のイオンモールやファミリーレストランに行って周りの家族を観察してみてほしい。仙台なら名取周辺に行ってみるといいと思う。
地方に住んだことがなければ、家族連れの多さに驚くだろう。さらに、3人兄弟や4人兄弟がわんさかいることに驚くだろう。
地方は首都圏に比べてだいぶ所得が低いが、子どもはたくさんいる。
都心では貧乏子沢山は過去のことかと思っている人がほとんどだが、地方でまだまだ日常を表現する言葉だ。
25年前、私の育った時代でも東京では学年に3人兄弟以上をもつ家庭というのは珍しい存在だった。経験では学年に1もしくは2家族ほどであった。首都圏で子どもが3人以上の家庭は珍しいし、地方出身者を除いて4人兄弟というのは出会ったことがない。
しかし、ここでは珍しくない。貧乏子沢山の価値観は首都圏では受け入れられにくいが、地方では許容されているし、むしろ一般的でもある。
地方では教育にコストをかけるという概念がとても薄い。
首都圏で本人の希望で他の道に進む以外を除いて、大学や大学院に進学しないという選択肢はほぼないと思うが、地方では十分にあり得る。
経済事情で子ども大学に行かせないという親の行動が許容されるのだ。
このような地方が少子化に貢献している面は大きい。
政治家たちは地方良さを農産物やほとんど誰も買わないであろう工芸品を通してアピールしている。しかし、地方では貧乏子沢山の価値観で生きている人たちがこんなに沢山いるということの方が、地方活性のアピールになるのではないかと個人的には思う。
首都圏出身者で地方ではいまだに子どもが3人以上の家庭が普通に存在するということを知らない人は多いだろう。
転勤者の現実問題として、子どもの学力を考えると、小学校中学年以上を子どもにもつ親は単身赴任をお勧めする。転勤者の住むエリアだと泉中央もしくは上杉エリアをお勧めされると思う。ここの子どもたちのレベルは悪くはないが、都内の教育熱心なエリアに比べれば残念ながら低い。小学校の親の意識は神奈川、千葉、埼玉の一般住宅街レベルかな。自然は多いので、小さな子どもがいて、小学校3年生までに首都圏に戻れることが確実であれば家族で転勤もありかと思う。それ以上の年齢の子どもを連れての転勤はお勧めできない。
子どもがいる場合、家賃がいくら安くても転勤者の少ないエリアには住まない方がいい。両親が東北出身者の場合を除いて、浮いたお金以上に親も子どもも苦労すると思う。
地方では転勤者の子どもは一般的に優秀な扱いを受けることが多い。しかし、帰国組を除いて首都圏の教育な熱心なエリアに転入すれば、転勤族の子どもは平均並みの学力か、進度の違いから低いことがほとんどだ。首都圏に戻り中学受験させようと思い子どもの学力の低さに驚く場合も多い。
ちなみに仙台では中学受験はほぼなく、事実上仙台市で通学可能なトップ校は仙台第一高校と第二高校である。しかしその仙台第一高校でさえ東大に進学するのは学年で3人だけだ。トップ校ですらこの状態なのだ。この実績は首都圏の中堅上位校レベルである。
上位大学出身者であれば、見たことあるかもしれないが、地方公立校出身者で大学の入学当初だけやたら自信過剰な学生がいる。これは地方の学力レベルを物語っている。首都圏ではたとえ東大に余裕で合格するような子どもでも、全能感を持つことは少ない。そんなやつらは周りにいくらでもいるからだ。
高いレベルの学力を身につけさせることは地方でも可能だと思う。しかし、それには首都圏以上に本人の努力、家庭環境そして運が必要になってくる。情操教育という面でも首都圏と同等内容を求めれば、地方では数倍の金が必要になる。家族連れの首都圏から地方転勤は一般的にデメリットの方が多いので、よく考えて決断したほうがいい。
仙台における教育熱心なエリアの親の多くは教育熱心な母親(学歴、学力は低いがプライドだけは高い)と父親は中堅から上位大学という構成パターンが多く、子どものほとんどは中間から上位という程度である。近年の首都圏の優秀な子どもに多い親のパターンである同類婚はほとんどない。
両親共に最上位大学を出ていたり、上位大学を出てきちんとキャリアを積んでる同類婚者は母と子どもは首都圏に住むという単身赴任パターンをとっている。
何故か他の東北エリアを貶す仙台
仙台出身者は他東北エリアを貶すことが多い。
大抵は仙台は都会で他の東北エリアは田舎ということらしい。
関東圏でも千葉、埼玉、神奈川はそれぞれ地元が一番というライバル関係があるように思う。私も最初は同等のことかと考えていたが、どうやらちょっと違うようだ。
仙台の人が他県をバカにする行為はマウンティングをする感覚に近いことに気づいた。
東北の人は人間関係において上下関係をはっきりさせたがる。どちらが上なのか証明したいのだ。その一つが近隣の他県をバカにするという行為だ。
宮城県以外の東北の他県についてバカにする人に遭遇したら、おそらくその人はマウンティング好きだ。さらにその人は宮城出身者で、都市に対してコンプレックスと憧れを持っている可能性が高い。
このような発言をする上司であればとりあえず嘘でも''宮城の魚が東北で一番うまいです '' もしくは ''仙台は住みやすい街です''と言っておこう。これは転勤者の定番の仙台への褒めネタだ。これ以上何言う必要はない。ちなみに東京出身者が、仙台は都会ですねというのは、逆に彼らのコンプレックスを刺激する。
部下であれば注意した方がいい。誰か(もしくはあなた)にマウンティングを取ろうとしている可能性があることが考えられる。その場でそのような行為に対して注意をし、要注意人物のマークをつけておこう。
仙台は他の地方都市に比べて観光場所も少なく、観光で訪れる人が圧倒的に少ない。日本における外国人観光客で東北エリアを訪れるのは全体の5%に満たない。
そのため仙台の人が接する街に対しての外部評価は主に転勤者や出張者なのだ。観光者は東北出身者を除くと非常に少ない。
名古屋や広島など観光地資源を豊富に持つ地方都市は観光客から様々な側面で褒められる経験が多いため、単に都市という価値以外にも自分の土地に対して多様な肯定感をもつ住民が多い。しかし、仙台にはそのような経験は少ない。そのため転勤者などによって、街の価値が都市として規模や機能で評価されがちになっている。これが仙台の人の異常なまでの都市への憧れと執着の原因だ。
食事編 東北の食事は塩辛い
私は東北出身者が多く住む東京で生まれ育ち、比較的濃い味付けに慣れていると思っていましたが、
やはり東北の食事は塩辛い傾向にある。
惣菜も、外食もとくに和食の味付けは
醤油、醤油、醤油、味噌、味噌、塩、塩、
である。
正直、口に合わない、不味いという以前に、健康面が不安になるくらい塩辛い。
東北圏では塩分摂取量は全国上位を占め、脳卒中の死亡率が高いのだ。
関東出身の私でさえそんな感じなので、関西から転勤の方はかなり食事はとても苦労するかと思う。
コンビニの食事も関東よりも塩味が付いてるおり、
初めて東北の大手コンビニでおにぎりを食べたときは、正直塩っぱすぎて不良品かと思った。
スーパーの和惣菜も総じて全て塩辛く、某大手スーパーは天ぷらすら塩辛い。
解決策としては
自炊する。
お取り寄せをする。
山菜系の惣菜は水洗いして食べています。煮物系は水洗いで結構いけます。
初めての地方転勤で気をつけること 人付き合い編(2)
個人情報ダダ漏れ
地方転勤で気をつけて欲しいこと、部署の一人に言ったプライベート情報は全員に言ったと思ってください。
地方と首都圏では個人情報の感覚が違い、普通は他の人に伝えないだろうという情報も伝えています。
基本的に地方の人は東京から来た人に興味津々です。
しかし、仙台の人はそれを顔にも言葉にも本人には出さないので厄介です。この行動は一見都会的に見えますが、実際は他の地方都市よりもだいぶ田舎気質で噂好きです。ですので、裏で色々とあなたの情報を共有しています。特に初めて地方転勤の方は注意したほうがいいです。
とにかくプライベートな情報に関しては迂闊に話さない方がいいです。
ちなみに社外でも町医者や習い事などの場所でも、個人情報の概念がだいぶ低いです。友人同士でも噂などの会話で平気で他人のプライベートを共有します。
おそらく転勤後すぐには、自分のプラベートがだだ漏れなことに気づかないでしょう。
でも暫くすると、どうして僕の出身校を知ってるんだろうとか、この人なんで奥さんの前職を知ってるのとか疑問に思うことが会話の中であると思います。
プライベートなことを一人にでも話す際は、そのコミュニティ内全員に共有されると想定して話しましょう。東京の常識は、地方の非常識です。